自衛官になりたい人へ~なぜか一般曹候補生試験を受けることになった件~

みなさまお久しぶりです。ドジ猫です。
前回公開した記事と、実は若干タイトルが違います。

今回の記事は、自衛隊の一般曹候補生の試験を受けようとしているあなたのための受験レポートです。でも趣旨は同じですので今回は色々割愛していきます。

注意書きです。クレームはお受けできません。

※これは愛知県地方協力本部が実施した試験のレポートです。これ以外の地域では異なる運用がなされていることがあります。
※これは自衛官候補生試験のレポートです。幹部自衛官候補生や自衛官候補生の試験には当てはまりません。
※このレポートは2023年12月上旬に行われた試験のレポートです。これ以外の採用では状況が異なる場合があります。

0. まずは御礼

まずは、前回自衛官候補生の試験を受けたよというレポートを投稿しましたところ、思ったよりも多くの方々に記事を読んでいただきました。本当にありがとうございます!

自衛隊といいますと、存在をご存じの方は多けれど、採用というところでは多少謎な部分も多かったりするのかなという部分で、今回私が(なりゆきで)自衛隊の採用試験を受け、その様子をお伝えすることにしました。
もし、私の記事を読んで少しでも自衛隊に興味を持って頂けましたら他に望むものはありません。

実は、まだ続きがあります。先日、自衛官候補生試験を受けて終わりではないんですね。私も終わると思っていたのに…。

1. 要約

・一次試験の科目は国語、数学、英語、作文、適性検査
・受験はノートパソコンの持ち込みがオススメ
・内容は高校初等レベルなので、基礎さえしっかしていれば問題なさそう
・高校卒業から約4年経っていて、結果に自信がない

2. 一般曹候補生って何?

前回の記事で書いていること以外の情報は持ち合わせておりませんが、ざっくり解説しておきます。

自衛隊の採用区分は大きく分けると、幹部候補生、一般曹候補生、自衛官候補生とに分けられます。一般曹はいわゆる「ノンキャリ」の採用で、定年まで働くことを前提としています。曹の階級になることを前提としているので、曹になるための試験が自衛権候補生よりも早く受けられたり、回数制限がないというメリットがあります。

……ただ、ぶっちゃけた話をすると、一般曹で入っても一定期間内に曹に昇進するための試験に受からなかったら退役させられるし、「自衛隊合わないな」と思って辞めたくても自衛官候補生と違ってすぐに辞められないというデメリットが大きすぎます。「自衛隊に入ったら絶対に辞めない」という志が高い人でない限りは自衛官候補生の方が良いのではないか、と個人的には感じます。

もう少し情報を追加しておくと、一般曹候補生として入隊した人は、二士から始まって、三曹→二曹→一曹→曹長で定年を迎えるのが一般的らしいです。

3. 一般曹候補生の試験を受けたきっかけ

これは、自衛官候補生の二次試験を数日前に控えたある平日のお昼時のことでした。

~以下、回想~
プルルル~
「もしもし」
「ああ、○○(地本の人)です」
「はい、お世話になっております」
「一次試験まずはお疲れ!」
「ありがとうございます」
「意外と簡単だったでしょ?」
「まあ、はい」
「○○(ワイ)くんさ、一般曹のほうも受けてみないか?」
「えっ」
「せっかく自衛官候補生受けたんだし、まだ〆切前だから受けられるよ。もったいないよ」
「はあ(もったいないって何?)」
「志願書ならこっちで全部書いとくからさ!受けてみるだけ受けてみないか?」
「は、はあ……じゃあ」
「よっし。区分は海でよかったよな」
「はい」
「場所は舞鶴でいいよな?近いし」
「は、はいぃ…」
「書類とか今度送るから受け取りよろしく」
「分かりました」
「はい、失礼します」
ツーツーツー
「えぇ……(困惑)」
~以上、回想終わり~

だいたいこんな感じでした。
もうこれ以上もこれ以下もないくらいです。完全に成り行きです。

数日後、本当に受験票と案内が送られてきました。怖いよな、自衛隊ってさ。

4. 一次試験(筆記検査)のはなし

一般曹候補生も、自衛官候補生と同じく一次が一般教養を問う筆記検査、二次が面接と身体検査に分かれています。自衛官候補生は一通り試験をやってから合否が出るのに対して、一般曹は一次で一旦合否判定が出た後、二次に進むことが出来ます。

4‐1. 一次試験の内容

試験内容は、適性検査、学力(国数英)、作文と順々に行っていきます。
学力についてですが、国語は、現代文1問、古文1問が出ます。そんなに長い文章ではありません。設題を読んで妥当する主張を選択する問題です。その他、熟語の意味を問うものや対義語、敬語、正しい漢字を選択するような問題が出ます。
数学は、いわゆる「数Ⅰ」の範囲です。二次方程式とか不等式とか三角関数とかが出てきます。
英語は、いわゆる「コミュニケーション英語Ⅰ」の範囲です。アクセント問題や、二つの例文で同じ意味を表している文を選ぶみたいな書き換え問題などが出ます。

詳しくは、自衛官募集HPの過去問を参照するのが良いです。(防衛省自衛隊「過去の採用試験問題」https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/examination/kakomon/index.html

作文は、特筆することもありませんが、700時程度書くことが求められます。また、かならず自分の経験と絡めた出題がなされますので、ガクチカではありませんが、自分自身の経験を文章にできるようにしておくと良いと思います。

4‐2. 会場の雰囲気

名古屋工業大学正門の画像
申し訳程度の画像。会場である名古屋工業大学の正門を映してきました。特に案内とか掲示されていなかったので撮影できる物がありませんでした。

愛知地本では、2会場が開設されていました。私は名古屋工業大学の会場を指定されました。名工生ではありませんが、(資格試験受けまくっているので)何度かお邪魔したことがあります。
正門付近に行くと、私を勧誘した広報官が所属する案内所の副所長さんがいらっしゃっていました。女性の綺麗系の人でした。わざわざ安城から来て頂いたと思うと申し訳なさしかないという……。

そんな感じで広い名工大を歩いて会場へ。
今回、持ち込みの端末を使って受験するのですが、Wi-Fiの貸し出しをしていました。受付で「Wi-Fi使いたいです」と申告するとIDとパスワードが書かれた紙をもらって、自席についてログインするという形でした。

正確な人数は数えていないですが、会場内にはおよそ80名くらいの受験生がいたかと思います。
自衛官候補生試験と比較しますと、平均年齢は若干高めなように感じました。メインは高校生ですが、私よりも年上そうな方もちらほら見受けられたかなという感じです。
受験に使用した端末ですが、スマートフォンが圧倒的に多かったです。次いで、タブレットが10人くらい。あとは私含め数人がノートPCを持ち込んでいました。

個人的な感想ですが、受験するならノートPC一択だと思います。
Wi-Fiは貸してもらえるし、問題を見るなら大きな画面の方が良い。作文があるのでキーボードたたけた方が入力しやすいと思います。もしかすると、キーボードよりもスワイプ入力のほうが最近の若い子は慣れているのかもしれませんね。そこは人によって異なるでしょう。

4‐3. 焦り

試験時間ですが、一応決まった時間はあるのですが、それより早く終わることが出来ますので、開始時間だけ合わせて後はバラバラと退室していくような形でした。
特に現役高校生たちは終わるのが早い早い。みんなスタスターっと解いて退出していくので正直焦りました。高校を卒業してなにしろ4年近く国数英なんて勉強していませんので、全然分からないです。特に数学は苦手科目でしたので、途中から4分の1の確率に賭けました

5. まとめ

受 か る 気 が し ま せ ん 。

現場からは以上です。

Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です